CRITIR Convert vs ThermoConverter:DJI Thermal R-JPEG変換ツール比較【2026年版】

ThermoConverter alternative を探している方向けに、CRITIR Convert と ThermoConverter を比較。価格、FLIR Tools / Thermal Studio対応、Pix4Dmapper / Metashape向けTIFF、メタデータ保持、変換代行サービスの違いを整理します。

比較ThermoConverterDJIFLIR ToolsTIFF

DJIドローンで撮影した赤外線R-JPEGを、FLIR Tools / FLIR Thermal Studio / Pix4Dmapper / Metashape で扱おうとすると、変換が必要になる場合があります。DJIのR-JPEGは、FLIRソフトウェアが期待するFLIR形式の放射温度JPEGとは構造が異なるためです。

これを解決する代表的な商用Windowsツールとして、CRITIR ConvertThermoConverter があります。このページでは、価格、対応形式、TIFF出力、メタデータ保持、対応ブランド、変換代行サービスの有無を比較します。ThermoConverter のほうが向いているケースも含めて、公平に整理します。

結論を先に言うと、CRITIR Convert は公式の DJI Thermal SDK をベースにした買い切りライセンス型のアプリ(または案件ごとの変換代行サービス)で、マッピング用途向けに float32 °C TIFF を出力できます。ThermoConverter は実績の長いWindowsアプリで、年額・買い切りのプランを持ち、Autel対応の幅が広いのが特徴です。どちらが向くかは、機材構成・費用の考え方・温度精度の高いTIFFが必要かどうかで決まります。

どちらのDJI赤外線変換ツールが自分に合うか

  • 一度の支払いで済ませたい・サブスクを避けたい → CRITIR Convert(買い切りライセンス、年額なし)
  • 変換したい案件が1件だけ → CRITIR Convert の変換代行(ライセンス不要)
  • Pix4Dmapper / Metashape 向けに、画素値を°Cとして扱える float32 TIFF が必要 → CRITIR Convert
  • DJIに加えて Autel も使う → ThermoConverter(Autel対応。CRITIR Convert はDJI専用)
  • 初期費用より低めの年額で始めたい → ThermoConverter 年額プラン

比較表

CRITIR ConvertThermoConverter
形態Windowsアプリ 変換代行サービスWindowsアプリ
買い切り55,000円(税込) または US$700 / ライセンス£1,195(約256,000円)、初年度アップグレード込み
年額なし£355/年(約76,000円/年)
保守費なし買い切りプランは2年目以降、任意で年20%の保守費
単発変換(ライセンス不要)あり — 6,050円〜/件公式サイト上では確認できず
FLIR互換R-JPEG出力ありあり
TIFF出力float32 °C TIFFTIFF
TIFF温度値測定用途を想定した°C値公式FAQで「出力TIFFの温度値は正確ではない」と記載
温度計算エンジン公式 DJI Thermal SDK公式サイト上では詳細不明
対応ブランドDJIDJI / Autel ほか
無料トライアル7日間1週間 / 20枚まで
動作環境Windows 10 / 11、アクティベーション後オフライン可Windowsのみ

ThermoConverter の数値は2026年6月時点の公式サイト掲載情報に基づきます。公式サイトでは価格はVAT別(VAT 20%)と記載されています。日本円換算は比較しやすいように 1ポンド=215円 で概算したもので、実際の支払額は為替レート・決済手数料・税金・購入地域により変動します。購入前に最新情報をご確認ください。

価格の比較

CRITIR Convert は買い切り型で、55,000円(税込)の永続ライセンスに年額はありません。7日間の無料トライアルも用意しています。1案件だけ変換したい場合は、変換代行サービス1件6,050円〜(基本料金+枚数に応じた従量課金)で利用でき、ライセンスの購入は不要です。R-JPEGをお送りいただければ、FLIR互換R-JPEGまたはfloat32 TIFFとして納品します。

価格は通貨が異なるため、本記事では比較しやすいよう ThermoConverter の英ポンド価格に日本円の概算換算を併記します。換算は2026年6月時点の目安として 1ポンド=215円 を用いており、為替レート・決済手数料・税金により実際の支払額は変動します。

この前提で、ThermoConverter は2つのプランを提供します。年額£355(約76,000円/年)(変換無制限)と、買い切り£1,195(約256,000円)(初年度は無償アップグレード付き、2年目以降は任意で年20%の保守費)です。いずれも税抜表示のため、英国での実効価格はさらに高くなります。

実務的な違いはこうです。CRITIR Convert の買い切りは初期費用が低く保守費もかかりません。また、ThermoConverter の公式サイト上では、ライセンス不要の案件ごとの変換代行サービスは確認できません。そのため、1案件だけ変換したい場合は CRITIR Convert の変換代行が選択肢になります。一方、初期費用を抑えて始めたいなら ThermoConverter の年額プランが最も手軽です。

FLIR Tools / Thermal Studio 対応

両ツールとも、FLIR Tools / FLIR Thermal Studio で温度データを保ったまま開ける FLIR互換R-JPEG を出力できます。これは中核機能で、どちらも対応しています。DJIのR-JPEGがなぜFLIRソフトで開けないのか、再エンコードの仕組みの詳細は、別記事のDJI→FLIR変換の完全ガイドを参照してください。

Pix4Dmapper / Metashape 向けのTIFF出力

サーマルオルソ画像を作るときに重要なのは、画素値が実際の温度になっているTIFFかどうかです。

CRITIR Convert は °C単位の float32 TIFF を出力し、Pix4Dmapper / Metashape / QGIS での測定を想定しています。形式の詳細はDJI赤外線をTIFFに変換する方法を、オルソ生成の手順はDJI赤外線画像でMetashapeオルソを作るガイドをご覧ください。

ThermoConverter もTIFFを出力できますが、同社のFAQには 出力TIFFの温度値が現時点では正確でない 旨と、修正時期の見通しは未公表である旨が記載されています(2026年6月時点)。TIFFを測定やオルソ生成に使う場合は、提供元で最新の状況を確認することをおすすめします。

温度精度とメタデータ

CRITIR Convert は公式の DJI Thermal SDK をベースにしているため、温度のデコードはDJI自身のパイプラインと一致します。FLIR形式への再エンコードで生じる追加誤差は典型的に0.01℃未満で、撮影時の測定パラメータ(放射率・反射温度・大気温度・湿度・撮影距離)に加え、GPS・撮影日時・カメラ/ドローン機種・ジンバル角度・ICCプロファイルを継承します。

ThermoConverter の公式サイト上では、温度計算エンジンの詳細までは確認できません。一方、CRITIR Convert は公式 DJI Thermal SDK を使用し、撮影時の測定パラメータやメタデータを変換後にも保持する設計です。

さらに CRITIR Convert には、変換後の温度精度とメタデータが正しく保持されているかを自動で検証する機能が備わっています。変換のたびに元の DJI ファイルと FLIR 形式出力の温度を突き合わせ、往復誤差を数値として確認できるため、「変換したが値がずれていないか」を毎回チェックできます。

CRITIR Convert の自動検証画面。変換後の FLIR 形式出力を元の DJI ファイルと突き合わせ、温度の往復誤差とメタデータの保持状況を数値で表示している

CRITIR Convert を選ぶべきケース

  • サブスクや保守費のない、一度きりの購入で済ませたい
  • 1案件だけで、ライセンスを買いたくない(変換代行を利用)
  • Pix4Dmapper / Metashape / QGIS 向けに測定用途を想定した float32 °C TIFFが必要
  • 公式 DJI Thermal SDK によるデコードとメタデータの完全保持を重視する
  • 将来的に変換そのものを不要にしたい(姉妹アプリ CRITIR はDJI赤外線をネイティブに読み込み、重ね合わせ解析と報告書作成まで対応)

ThermoConverter を選ぶべきケース

  • DJIに加えて Autel のサーマル機材も使う(ThermoConverter は両ブランド対応。CRITIR Convert は現状DJI専用)
  • 買い切りより**低めの年額(£355)**で始めたい
  • すでに ThermoConverter の運用に組み込まれており、TIFFの測定精度を必要としない

もう一つの選択肢:CRITIR で変換せずに扱う

このページで取り上げた2つのツールは、いずれも DJI の R-JPEG を FLIR で読める形式に変換することで問題を解決します。ただし、変換はやはり撮影後フローに 1 ステップを足すことに変わりはありません。チームの最終目的が「FLIR Tools に留まること」ではなく計測・オルソ画像・点検レポートであれば、第三の道があります——姉妹アプリの CRITIR は、DJI のサーマル R-JPEG を変換なしで直接読み込みます。ペアの広角/ズーム可視画像をサーマルと並べて表示し、計測やオルソ画像生成、点検レポート作成までを 1 つのアプリで完結できます。

姉妹アプリ CRITIR の画面。DJI のサーマル画像を変換なしで直接読み込み、計測・オルソ画像生成・点検レポート作成までを 1 つのアプリで行える

つまり、FLIR Tools / Thermal Studio での作業を続けたいなら CRITIR Convert(または ThermoConverter)、変換ステップ自体をなくして DJI ファイルを直接解析したいなら CRITIR が向いています。変換しないという考え方の詳細は、CRITIR本体の記事「DJI赤外線画像は変換不要 ─ FLIR形式への変換不要で解析できるソフト「CRITIR」」をご覧ください。変換して FLIR Tools で開く具体的な手順は DJI のサーマル画像を FLIR Tools で開く方法 を参照してください。

よくある質問

CRITIR Convert は ThermoConverter の代替になりますか?
はい。CRITIR Convert は、DJI赤外線R-JPEGを FLIR互換R-JPEG(FLIR Tools / FLIR Thermal Studio向け)や float32 °C TIFF(Pix4Dmapper / Metashape向け)に変換するWindowsアプリ兼変換代行サービスです。サブスク不要の買い切りライセンス、ライセンス不要の案件ごとの変換代行、公式 DJI Thermal SDK ベースの温度デコードを備えています。
ThermoConverter と価格を比べるとどうですか?
CRITIR Convert は55,000円(税込)の永続ライセンスで年額なし、または1件6,050円〜の変換代行です。ThermoConverter は年額£355(約76,000円/年)、または買い切り£1,195(約256,000円、税抜)で、初年度以降は任意で年20%の保守費がかかります。
CRITIR Convert は ThermoConverter のように Autel カメラに対応していますか?
いいえ。CRITIR Convert は現時点でDJIのサーマル機材のみに対応しています(Matrice 4T、Matrice 30T、Mavic 3T、Mavic 2 Enterprise Advanced、Zenmuse H30T、H20T、H20N、XT S ほか)。Autel対応が必要な場合は、DJIとAutelの両方に対応する ThermoConverter が選択肢になります。
Pix4Dmapper / Metashape で正確なTIFFを出せるのはどちらですか?
CRITIR Convert は、Pix4Dmapper / Metashape / QGIS で測定できる実際の°C値を持つ float32 TIFF を出力します。ThermoConverter は同社FAQで、出力TIFFの温度値が現時点では正確でないと記載しています(2026年6月時点)。測定用途で使う前に最新の状況をご確認ください。
ライセンスを買わずに1案件だけ変換できますか?
CRITIR Convert なら可能です。変換代行は1件6,050円〜で、DJIのR-JPEGをお送りいただくと FLIR互換R-JPEG または float32 TIFF を納品します。ライセンスの購入は不要です。ThermoConverter はインストール型ソフトのみの提供です。

まずは実ファイルでお試しください。CRITIR Convert では7日間の無料トライアルに加え、ライセンス不要の変換代行サービスもご用意しています。1案件だけの変換にも対応しています。

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DJI赤外線R-JPEGをFLIR互換フォーマットへ。7日間のフリートライアルをご用意しています。

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